2023.11.13 駅弁　食べ比べレポ

旅の楽しみのひとつ、いえむしろ最重要であるかもしれないのがグルメです。

特急やくもと山陽新幹線を利用し、岡山駅で駅弁を買って食べるという機会に恵まれましたので、旅の記録としてレポします。

本来なら到着した現地でいただくのが楽しみですが、目的地までの時間がないと、現地で簡単なものを食べて済ませてしまう。ならば車中で駅弁をいただくほうが、旅気分が盛り上がります。

そういうわけで、今回の行きは岡山駅でお弁当を買って、新幹線の中で食べることに決定。

じゃあどんな駅弁があるのか、やくもの中でついネット検索してしまう自分。これは現代の多くの方がそうなのではないでしょうか。駅弁も、売り場でその時見たもの、出会ったもので、瞬間的にこれっ！と惹かれたものを買えばいいのに、前もって下調べしてしまう。。。　　

で、下調べの結果、心惹かれたのが、「千屋牛のすき焼き重」。

岡山県新見市特産のブランド牛、千屋牛（ちやぎゅう）をすき焼き煮にして、ドーンとご飯に乗せた、いわゆる牛丼弁当です。何年も前、新見近辺にドライブで遊びに行った時、地元のスーパーに立ち寄ると、お総菜コーナーにふつうに「千屋牛」の牛丼弁当とか焼肉弁当とか売ってあって、これ食べてみたい～！！と思ったのですが、もう昼食をすませた後だったので、泣く泣くあきらめたことが、きっと心の片隅に残っていたのでしょう。食べ物の恨み？は忘れない、ってやつですね。恨んでるわけではありませんけどね。

岡山駅の乗り継ぎ時に、めでたく千屋牛さまを購入し、新幹線に乗りこみました～。(1380円税込)

目的地は博多です。広島で乗客がドッと降りられて、周囲の人がほとんどおられなくなったのを見計らって、ゆっくりと昼食のお時間となりました。

パッと開いた第一印象は、とてもきれいでお上品な感じ。若い時ほど食べられなくなった50代女性でも最後までおいしくいただけそうです。

手をあわせて、小さくいただきまーす。

ううーん。牛肉がとてもやわらかい。おいひ～い。甘さも程よくいい感じ。脂身はほとんどありません。

玉ねぎと糸こんにゃくは一般的な牛丼だと、お肉といっしょに混ぜ込んであるのですが、こちらは分けてあります。製造工程で別々に煮ておられるのでしょうか。玉ねぎがやわらかく、それでいてしっかりの形が残っています。

ごはんもおいしい。冷えていてもパサつかずもっちりした感じ。お肉の煮汁でびちゃっとすることもなく。快適に食べ進められる。

干ししいたけの煮物も、どんこしいたけで嚙み切ると肉厚と弾力があり甘すぎない。

おいしくいただきました。ごちそうさまでした。

１日めの日程を終え、２日めの予定も終わり、午後帰路につきます。

米子に20:30に到着するやくもに乗ります。

もしおなかがすいたらやくもの中で食べよう、そうでなければ持ち帰るという予定で、再び岡山駅で駅弁を購入。乗り換え時間は１時間あったので、売り場を見て選びます。１日前にも見た同じお弁当売り場のラインナップです。

お、但馬牛を使った、よく似た駅弁がある！　

千屋牛のお弁当の記憶も新しいので、今度はこちらをいただいてみましょう。というわけで、こちらを購入させていただき、やくもに乗り込みました。（1200円税込）

途中おなかはすかなかったので、家に帰ってからいただきました。電子レンジでチンはせず、冷たいままです。

お弁当の箱の面積や体積は、千屋牛のとほとんど同じくらいに見えます。が、ふたを開けた初めのインパクトは、こちらのほうが、バーン！！どや！　と聞こえてくる感じ。

いただきまーす。

お肉はやわらかく、あぶら部位も入っています。味つけは、甘辛く濃いめ。ご飯に煮汁がやや絡んでいます。

糸こんにゃくが太い。というか、あ、これ糸こんにゃくとは呼ばないですね。 白ではなく黒。お肉とは分けてあります。

玉ねぎはお肉と混ぜ込んであります。玉ねぎ、こんにゃくの他、こちらはシイタケもゴボウもすき焼き煮にしてあります。

副菜が数点。青菜もあり、酢の物もあり、小さい中にいろいろ充実しています。

２日間出かけて帰ってきた夜に食べたからかもしれませんが、私にはややこってりした感じを受けました。それとも、家で食べたからでしょうか？　

そんなわけで、普段あまり牛肉を食べないのですが、２日連続で牛肉のお弁当をいただきました。両方ともそれぞれにおいしく、どちらが良いかは食べる方のお好みによりますね。

いつも駅弁を食べる方には珍しくもないことですが、久々に駅弁をいただきましたので、感動してレポさせていただきました。楽しい旅の途中、乗り物の中でいただく食事はおいしいですよね！　食後には晶三仙を飲むと、ますます快適です。

遠藤全快堂薬局　　遠藤宏子